視点 Re:TRANS


2010/09/26 13:12:48 衛星数8
@S21HT
ミナモザの短編が観れると言うことで楽しみにしてました。ミナモザ以外にMUと鵺的と3劇団が共演と言う面白い試み。
30分前に開場かなぁと思って4階に昇ったものの、どうも20分前のよう。狭い階段で並んで待って20分前を少し過ぎたあたりで入場。定位置の左の最前列に座ろうと思ったら微妙な席配置。ちと迷ったけど、左サイドの通路横の席に。これが実にいい選択だった♪ 席にはいつものようにチラシが置いてあったんだけど、3劇団合同だからかわかんないけど、チラシの量がハンパない。
最初はミナモザの『スプリー』。ってか、開場の時からベッドに宮川さんが横になってるw 蝋人形かと思ったけど、ちゃんとお腹が動いてたww 暗転からスタート。お話の内容はキリコさんが女医で、理由もなく患者の宮川さんの肋骨を折ろうとする。理由はないんだけど、実は宮川さんは以前バイクで事故って女の子を死亡させてしまったことがあり、その罰と言う理由が。『すべてのことには意味がある』ってことを瀬戸山さんは伝えたかったんだろうけど、TamTamも似たような考えなんでかなり共感できました。TamTamの思想は『すべてのことは必然である』ってことなんだけど。偶然に何か起こるということはあり得なくて、最初から結論は決まっていて、逆の選択をしたとしても、それは最初から決まってるって理論なんだけど。
という訳で、ミナモザ作品の中で一番のお気に入りの作品になりました。これまでのミナモザ作品は登場人物が多すぎるって感じてて、瀬戸山さんの少人数の芝居を観たいなぁって何年も前から思ってて、ようやく実現しました。本編じゃないから3人芝居が出来たんだろうけど、ぜひ本公演でも3〜4人くらいでやって欲しいな。
2本目は鵺的の『クィアK』。ゲイの話で、ストーリー的にはあんま良くなかったけど、宮嶋さんの演技が光ってました。スプリーの上演後に瀬戸山さんが念入りにホウキとチリトリで掃除してたのが何でかと思ったけど、宮嶋さんの演技のためだったんだ。
休憩を挟んで3本目はMUの『無い光』。臨死体験ライターの話。最初の方はちょっとごちゃごちゃしてわかり難かったけど中盤くらいから引き込まれてきました。個人的には朝子役の金沢さんの演技が良かった。いいアクセントになってました。
どの作品も面白かったんで、普段はあんま買わないけど、シナリオ集を買ってみました。改めてスプリーの台本を読んだけど、やっぱ面白いなぁ。100点満点の作品だけど、過去のミナモザの話がちょこっとだけでも出てきたらなお良かったな。宮川さんは実は振り込め詐欺だったとか。この辺の『遊び』を入れて欲しいな。

■ミナモザ『スプリー』
脚本・演出 瀬戸山美咲
<登場人物>
男:宮川珈琲
女:木村キリコ
カサイ:実近順次

■鵺的『クィアK』
脚本・演出:高木登
<登場人物>
木村鑑:今里真
菅野紗代:宮嶋美子
近藤史直:平山寛人

■MU『無い光』
脚本・演出:ハセガワアユム
<登場人物>
後藤:杉木隆幸
理英:秋澤弥里
修造:武田諭
朝子:金沢涼恵

ちなみに、コンペ形式になってて、男優と女優を投票するシステムだったんだけど、男優は宮川さんと杉木さん、女優はキリコさんと金沢さんに投票しますた。
追記
キリコさんのブログ