螺鈿迷宮(海堂尊 著)

ちょっと時間かかったけどようやく読了。一緒に買った『ナイチンゲールの沈黙』とどっちを先に読もうか迷ってこっちにしたんだけど、あとがきの解説を読んだところ、出版されたのは『ナイチンゲール』の方が先だけど、先に書きあがってたのは本作なんだってさ。
で、内容だけど、最後のオチはちょっと強引かなって思ったけど、なにより姫宮があの人だったのかぁってのがビックリ言うか納得。こんな感じで違う作品に微妙なつながりがあると何となくメトロポリスプロジェクトっぽいな。うん、面白いよ。
そういや、読んだ本を1冊の100円ノートにまとめろかいう様な本があったと思うんで、これからは印象に残ったフレーズを記録していこう思います。
ネタバレじゃないけど、一応続きで。

  • 『患者は病気にかかった人間であって、病人として扱うことによってはじめて病人になる。』
  • 『闇に光を当てれば、隣に別の闇ができるだけ。光には闇が寄りそう。これは普遍の事実。光が強ければ闇も深い。これもまた永遠の真理』

どっちもかなり深い内容だと思います。特に1つめの方は本を読んでてこんなビジネスも十分成り立つんじゃないかなって本気で思わせてくれました。2つめの方は、すべての物事にあてはまるんじゃないかな。常にスポットライトを浴びる人も居れば、必ず影になってる人もいるってことだし。うん。肝に銘じよう。

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)

螺鈿迷宮 下 (角川文庫)

螺鈿迷宮 下 (角川文庫)