臨床試験結果広告ってどうなんだろ?

今朝の読売新聞に『ドリエル』の臨床試験結果の広告が載ってたんで、ネタとして取り上げてみます。あまり知られてないけど、新聞やホームページの広告で臨床試験の結果を載せられるようになりました(テレビは不可)。こないだ(って言っても2月3日だけど)は大正製薬さんのパブロンエースAXの全面広告が載ってて度肝を抜かれたな。まさか、OTC医薬品で全面広告打ってくるとは思ってなかったし。さすがお金がある会社は違うな(^^;
で、ドリエルに話を戻すと、有効率82.1%(著効:11.6%、有効:38.1%、やや有効:32.4%)って結果です。実際に開発やってる担当者から見れば有効率82.1%って聞いても別に高いとも低いとも感じないけど、一般消費者から見ると、『有効率82.1%ってことは、無効な人が17.1%もいるじゃん』って思わないのかなって。だって、せっかく薬買って来ても、約5人に1人は効かないってわけだし。
パブロンエースAXにしても、アンブロキソール塩酸塩って去たん成分がスイッチOTC成分(医療用と同じ成分)なんだけど、『たんの吐き出しにくさ』の改善率は77.5%。実際にかぜの臨床試験を取ってみるとわかるけど、たんの改善率って他の症状に比べてかなり低くなるんで、78%でも十分効いてるんだけど、一般消費者はどう思うのかなって。『医療用の成分が入ってるのに、77.5%の人しか改善しないのかよ』って思うわけです。
誰かそのあたりをメーカーに電話掛けて突っ込んでみてよ(笑)