死因不明社会(海堂尊 著)

羽田空港京急線を待ってる間に読了しました。
いわゆる物語ではなく、著者が厚生労働省へAi(Autopsy imaging)と言う死亡時画像病理診断を一般化させたいという訴えの本でした。海堂さんは医学界では何の力も持たないため、このような本を利用して広く訴えたいというのが狙いのようです。
死体に対してCTやMRIを掛けるという行為は本を読む限り、デメリットはほとんどない有用な手法に感じましたが、お役人の立場からすると、死人にお金を掛けることでさらに医療費を圧迫するのが目にみえてるからなかなか実現は難しいようですが。
ただ、本を書いている最中に例の時天山事件が起こったり、本を書き終える直前に千葉大学医学部にAiセンターが設立されたりとものすごくタイムリーな出来事が起こったりと、海堂さんに追い風が吹いてるなぁと感じました。