クリスタルガイザーレディスゴルフトーナメント 1日目

3週間ぶりの女子ツアー。北田瑠衣たんの今日のペアリングは塩田亜飛美と佐藤靖子とマイナーペア。しかも前半調子悪かったからか屈辱のINスタート。前半のINこそ1バーディー・1ボギーのパープレイだったけど、後半のOUTで大爆発。5バーディーノーボギーでこの日のOUTのベストスコアの31をマークして1打差の2位タイと素晴らしいスタート。後で知ったけど、今大会はキャディーが小田美奈さんらしい。さすがにこれだけ活躍するとスポーツ紙にたくさん記事が掲載。

【日刊スポーツ】
≪北田67、やっと吹っ切れた≫
 北田瑠衣(23=フリー)が5アンダー67をマークし、首位と1打差の2位と好発進した。宮里藍(20)と組んで2月の女子W杯を制したが、今季は16戦して未勝利、予選落ち10度と大スランプ。今季2度目のアンダーパー発進でツアー4勝目のチャンスが訪れた。首位には6アンダーで大山志保(28)が立ち、全英女子オープン帰りの不動裕理(28)は2位、横峯さくら(19)は5打差27位でスタートした。
 美人プロには、やはり笑顔が似合う。北田が後半アウトで5バーディーを量産して、一気に2位に上昇した。後半開幕戦の初日はインスタート。「前半戦の成績が悪かったので仕方ないとは思っていたけど、少し驚きました」と動揺は隠せなかったが10、11番をパーセーブ。ショット、パットとも好調で、5月広済堂レディス以来の初日アンダーパーをマークした。
 「ようやくショットがイメージ通りに打てるようになり、パターも良くなってきた」と言う。昨季3勝を挙げ、女子W杯の初代女王に輝くも、今季は極度の不振で予選落ち10度。6月からプロコーチ増田哲仁氏に師事して思い知らされた。「今まで体を使っていないスイングをしていた」「スイングの基本ができていなかった」と。アドレスの体重のかけ方などスイングの基本を1から洗い直した。
 7月のスタンレーレディス最終日の69で気持ちが吹っ切れた。正午の気温34.1度という猛暑にも「暑さで意識がもうろうとなったけど、集中力が切れずに回れた。また、ゴルフが楽しめるようになった」。キャディーは宮里藍の国内ツアーのキャディーを務める小田美奈さんだ。小田さんは「無駄のない、無理をしないゴルフでした」と話す。北田が試練を乗り越え、ツアー4勝目を残り2日間に懸ける。

スポニチ
≪北田「吹っ切れた」1差2位発進≫
 クリスタルガイザー・レディース第1日は5日、千葉県京葉CC(6384ヤード、パー72)で行われ、不振に悩んでいた昨季賞金ランク3位の北田瑠衣(23)が今季ベストの67をマークし、通算5アンダーで首位に1打差の2位につける好スタートを切った。首位は大山志保(28)で6アンダー。不動裕理(28)は5アンダーで2位、グレース朴(26=韓国)は2アンダーで17位、横峯さくら(19)は1アンダーで27位だった。
 最高気温35.3度、照りつける太陽の下で久々に北田の笑顔がはじけた。今季ベストスコアの67。「うれしい。ショットは自分の思ったところに打てたし、パターもだいぶよくなった」。悩み続けた前半戦から2週間のオフを挟んでの後半戦。最高の初日となった。
 スタートは賞金ランク上位選手や注目選手が並ぶアウトではなく、屈辱のインから。「前半戦調子が悪かったんで仕方がない。ちょっとびっくりしたけど」と昨季賞金ランク3位のプライドに火がついた。見返すかのように、後半アウトで5つのバーディーを奪って1打差の2位につけた。
 今季は宮里とともに日本代表として出場した2月のW杯で世界一になる華やかなスタートを切った。しかし、昨年12月にじん帯はく離のために右手親指付け根を手術した影響もあり、期待に反して低迷。過去16試合中予選通過は5回。賞金ランクは84位に沈んでいた。
 6月に昨季3勝を挙げたスイングを捨てる決心をした。「2〜3年後のことを考えたら今しかない」と改造に着手。親友の女子プロ、佐々木慶子の紹介で、増田哲仁コーチ(46)の門を叩いた。「今まではコマみたいなイメージ。今はテークバックで右に体重を乗せて、フィニッシュで左に乗せる」と体重移動の基本から練習中だ。持ち前のパットも復活の足がかりを得た。従来のマレット型パターに変更。欠場している宮里専属の小田美奈さんに今大会のキャディーをお願いし、そのライン読みのアドバイスも効いた。
 「今まではゴルフを楽しめない自分がいた。これで吹っ切れる。カットラインも気にしなくていいので、思い切りやりたい」。北田の遅い05年シーズンが開幕した。

【デイリー】
≪北田 藍のキャディーで復活≫
 今季前半戦で不振を極めた北田瑠衣(23)=フリー=が、クリスタルガイザー・レディース第1日(5日・千葉県京葉CC=6384ヤード、パー72)で、6バーディー、1ボギーの5アンダー2位タイと復活のツアー4勝目へ好スタートを切った。大山志保が6アンダー66で首位。全英女子オープンから休養なしで出場した不動裕理は5アンダー67で北田と同じく2位タイ。米ツアーの実力者・グレース朴(韓国)は2アンダー70で17位タイ。ツアー2勝目を狙う横峯さくらは1アンダー71で27位タイと出遅れた。
 確かな手応えに、北田の端正な口元がほころんだ。「久しぶりの初日アンダーパー。やっとゴルフを楽しめるようになった」。初日アンダーパーは5月の廣済堂で出した71以来で、初日60台となると、昨年10月のIDC大塚家具の69までさかのぼるだけに、喜びはひとしおだ。
 昨年3勝を挙げて賞金ランク3位の実力者が、今季は開幕から不振にあえいだ。昨年12月に右手親指じん帯の手術を受け、完治しないままW杯に出場。世界一に輝いたものの、スイングは崩れ、得意のパッティングもフィーリングを失ってしまった。
 3月の開幕戦を途中棄権し、4月のライフカードから6戦連続予選落ち。地獄の低迷を味わい、賞金ランクは84位に低迷しているが、思い切ったスイング改造で光明を見いだした。新コーチの増田哲仁プロの指導でしっかりと体重移動を行う、いわゆる「2軸スイング」に移行したことで、弾道が安定し飛距離もアップ。アドレスでのかかと体重もつま先体重に変えて、テークバックがスムーズに上がるようになった。
 「やっと思ったところへボールが打てるようになった。パットもかかと体重をやめて転がりがよくなった。今はあと2日間頑張るという気持ちになれる」。宮里藍不在の週にバッグを担いでもらう小田美奈さんの的確なアシストも復活を後押しする。女子ツアーを担う美人プロがようやく今季のスタートラインについた。

【サンスポ】
≪北田が輝き取り戻した!1打差2位好発進≫
 この笑顔を待っていた。北田が、世界の舞台で魅せた輝きを取り戻した。6バーディー、1ボギーの67。首位に1打差、納得の発進だ。
 「本当に久しぶりの好スコア。前半戦は成績が悪くて、ゴルフが楽しめませんでしたから」
 今季、これまで16試合に出場して予選通過はわずか5試合。賞金ランク84位(約217万円)と極度の不振にあえいでいた。昨年12月に手術した右手親指の回復が遅れたことも理由の1つ。そして、藍と2人でつかんだ世界一の「初代女王」看板も、いつしかプレッシャーに。藍に支えられた栄冠という“負の意識”が強く、この話題を避けるようになっていた。
 6月からは女子プロのコーチングには定評のある増田哲仁プロの指導を受け、アドレスと体重移動を徹底的に矯正した。「いままで、体を使っていないスイングをしていたんだな、と思い知りました。基本ができていなかったんです」。
 昨年はNEC軽井沢を大会レコード(14アンダー)で優勝するなど3勝。賞金ランクも3位(約5901万円)とブレークした大器。「また、ゴルフが楽しくなりました」。藍と抱き合って涙を流してから約半年。北田の復調は、女子ツアー人気をさらに押し上げる。

【スポーツ報知】
≪北田今季初Vへ1差2位発進≫
 強さを取り戻した。北田が67で回り、トップと1打差2位の好発進。「うれしいです。いいスタートが切れました」とほほ笑んだ。
 慣れ親しんだパターが、快進撃を演出した。今大会から、パターを昨年まで使っていた「オデッセイ・ホワイトホットナンバー5」に戻した。6番では5メートル、8番ではカラーからの10メートルを決めるなど、“パットの名手”がよみがえった。
 昨年は3勝を挙げ賞金ランク3位。美人プロは人気に実力も加わり、一気にブレークした。2月の女子W杯(南アフリカ)では宮里藍とのコンビで優勝。今季は、昨年以上の活躍が期待された。だが、昨年12月に手術を受けた右手親指の回復が遅く、本調子に戻らない。昨季は、30試合で3回だった予選落ちが、今季は16試合中10回。シード権すら危うくなった。
 意を決した北田は、同じプロ4年目で仲のいい佐々木慶子のコーチである増田哲仁さんに6月から師事。「スイングを改造したおかげで、いろんな弾道が打てるようになったし、飛距離も伸びた」と言う。
 今大会は藍のエースキャディーである小田美奈さんがバッグを担ぐ。「お互いにいい感じでやれてるんです」。藍を支える名キャディーとともに、北田が復活の証しとなるツアー4勝目を目指す。